2013.7.17「京都へ行った 前編」vol.66

 

先日用事があってというか、運転手を頼まれて京都に行ってきました。
少しだけ時間があったので犬を連れて観光をしました。
京都は昔から大好きで何度か行ったことがあります。
移住の際にも候補地のひとつでした。
初めての車で観光でしたが京都に着いて思ったことは私が生まれ育った川崎(神奈川県)に京都駅周辺の町の雰囲気がそっくりのように感じました。
京都の方々にとってはあまり嬉しくないことかもしれません(汗)
なんとなく、なぜか、地元に帰ってきたような錯覚に陥りました。
そこでこっちに住むのもありだったかなぁなんても思ったのですが、この素敵な町に私のような貧乏っちが住むにはまた拝金資本主義システムにどっぷりと浸からなければなりません。
京都の物件を見た時は首都圏に近いくらい高値でした。
そんな物質主義的な仕事に追われる生活をしている以上何も変わらないような気がしましたので今の秘境霊山間部生活をしています。

今回京都に車で行くことが決定したのがつい何日か前で、時間もフレキシブルに動けないとダメでたくさんの観光は見込めなかったのでとりあえず京都駅付近に弘法大師のゆかりの場所があればそこだけ見ようかななんて思い、前夜に下調べをしました。
すると私の目に入ったものが東寺と神泉苑。
このふたつを調べてみると京都駅から近かったのでこのふたつを見に行こうと決めました。
まず京都について人を一旦降ろしまして、ナビを見ました。
すると神泉苑の方がそこから近かったので神泉苑に向かいました。
神泉苑というと、元々は二条城の南に位置する広大な禁苑(天皇のための庭園)で淳和天皇の勅命により弘法大師が雨乞いをした場所です。
その時善女龍王が現れたそうです。
私はこの善女龍王と密接な関わりがあります。
今回京都に向かう車中でも私の頭上に長い何かがずっと付いてきており、普段龍神様は光で見えるのですが今回ははっきりとお姿を現し、無事着けるように私を案内してくれていたのだと感じました。
今は小さな神泉苑がわからず少し迷いながらも到着。
私はなぜか裏手から神泉苑に入ってしまいました。
鬱蒼とした密林のような石の道です。
入って数歩進むうちにうわあっと湿度というか、水分に包まれるような感触が体全体にしました。

「何かいる!」

第六感だけでなく肉体も全て、細胞のひとつひとつで感じた一瞬でした。
鱗のように感じる私の細胞一つ一つが水に濡れて潤った、そんなような感触でした。
すると石の道の脇の草むらに真っ白なアヒルが隠れていました。
暑かったので木陰に隠れていたのでしょうか。
その前を通り左手には大きな池、龍の形をした舟が見えました。
小さな石の道が小さな橋になっていて右手に小さな小さな池がありました。
その右手の小さな池を覗くと、とってもきれいな鯉がたくさん泳いでいました。
亀も気持ちよさそうに泳いでいました。
その日はとても日差しが強かったので日の当たらないその場所に池中の鯉が涼みに来ていたのかもしれません。
せっかくだから写真を撮ろうとデジカメを持って犬を置いてその小さな池の前に戻りました。
しかしデジカメのピントを自動で池の中の鯉に合わせてシャッターをきろうとすると、デジカメの液晶画面に白い光がいっぱい写り込んでしまうんです。

「あれえ?なんでだろう?うまく撮れないな。」

そこはまったくの日陰で光が反射することなど一切ありません。
フラッシュがないと何が写っているかわからないくらいの暗さです。
しかし私のカメラはフラッシュはオフにしてあるのでカメラは光りません。
何度やっても白い光が写ってしまうのです。
なのでその白い光が写ったまま撮影しました。
でも私にはすぐにわかりました。それが龍王だということが。
そして木陰に隠れているアヒルちゃんもパチリ!
そのまま進むと右手に平八というタイムスリップしたかのような料亭があり、そこを抜けるとやっと正面の鳥居が見えました。
まずその前にご本尊の聖観音菩薩様に手を合わせます。
そして鳥居をくぐって善女龍王社に入りました。
そこで私は目を瞑り、頭を下げ、手を合わせ、真言を唱えた後こう質問しました。

「あなたは何ですか?そして私は何ですか?」

顔を上げると左手におみくじがありました。
いつもおみくじを引く時は心の中で、「今私に必要な言葉をお与えください」と言いながら、箱に手を入れてかき混ぜて、ぽつんと手の中に入ってきたものを引くんです。
するとかなり的確な答えをもらえます。
しかし今回は私と密接な善女龍王であるだけにそのお願いはせず、たたただ身を任せ、無心で箱に手を入れ、箱の中のおみくじを触りました。
すると自然に手の中にすぽっと一枚入ってきました。
そのおみくじを見ると

第一番 大吉 でした。

私は、
「あれ?第一番ってなんだったっけ?」と何か急に思い出さなきゃいけないような感覚に囚われた瞬間、頭がぼーっとして、突然頭の中にメッセージが送られてきました。

「私はあなたであなたは私です」

私は頭がぼーっとして思考能力が止まっていました。
そして目の前にあったベンチに腰掛けました。
わけがわかりません。
そのテレパシーを頭に受けながら思考能力は止まったままおみくじを開き、中の文章に目を通そうとした瞬間、急に我に返ったように思考能力が蘇り、自分が本霊に守られていることにただただ感謝の念が湧いてきて涙が溢れ出て来ました。
汗と涙でぐっちょりになりました。
一連の偶然は偶然ではなかったのだと実感しました。
善女龍王社にて再び頭を下げお礼を言い神泉苑を離れました。

続く
vol66
 

 

 

 

 

 

 

リャンティ

 

 

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